商品紹介 原料
適材適所に素材を選び、紡績方法、編み技術、染色加工を施したオリジナルの繊維
化学繊維の中には、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン等の合成繊維、トリアセテート等の半合成繊維、レ−ヨン、ポリノジック、キュプラ等の再生繊維があります。
昨今は、各合繊メーカーが繊維自身の断面変化や、練り込みをする事により、吸水速乾、UV、吸湿発熱、抗菌防臭、防汚、PHコントロール等、様々な機能をうち出しています。
当社は、そういったそれぞれの素材の特徴を活かして、化学繊維同士や、化学繊維と天然繊維(植物質繊維、動物質繊維)を組み合わせて、弊社オリジナル商品の原糸及生地を開発しています。リーズナブルな単価を加味しながら、適材適所に素材を選び、紡績方法、編み技術、染色加工という味付けを加え、消費者の方々に喜んで頂ける商品を日々開発しています。
ナイロン
■ クモの糸よりも細く、絹よりも美しく
1953年頃、合成繊維の中で最も早く工業化され、当時はクモの糸よりも細く、絹よりも美しく、鋼鉄よりも強いと宣伝されました。特性としては、耐磨耗性があり、比重が軽いわりには強度が非常に強く、弾力性があり、軽くて、強くて、柔らかい性質を生かして、衣料用途では、靴下やランジェリー、肌着用途に用いられている。又 カバン地やシート、タイヤコード等の産業資材用途にも多く使用されています。
ポリエステル
■ 最もポピュラーな合成繊維
ナイロンに続いて約4年後に登場したのがポリエステル合成繊維であり、ナイロンに次ぐ強度、耐久力があり、磨耗にも強く、吸湿性がなく、濡れた場合でも早く乾く。シワの回復性も極めて優れており、ブラックフォーマル、スポーツ、学販、ワーキング等の衣料、裏地、縫糸等の副資材と使用用途が幅広く、最もポピュラーな合成繊維です。
アクリル
■ カシミヤやウールの様な風合い
天然繊維のウールタイプとして開発されたのがアクリルです。
耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れており、軽くて嵩高で、暖かく優れた保温性を兼ね備えている。又バルキ−性を付与できるので、カシミヤやウールの様な風合いが表現出来る。セーターやカーディガン、ベスト等カジュアルからスポーツ用途、スーツ、ナイトウェアー、ソックス等広範囲で使用されています。
ポリウレタン
■ 引っ張り強度もあり、老化もしない
伸縮性と弾力性が特徴で、ゴムの様に伸びるが、ゆっくりと戻ります。
ゴムより強くて、引っ張り強度もあり、老化もしません。染色も可能であり、一般衣料としては、靴下、水着、パンティーストッキング、ワイシャツ、ジーンズ、スラックス等に使用されている。又、包帯やサポーター等ストレッチが必要な箇所に使用されています。
トリアセテート
■ 湿気を通しやすく清涼感のある肌触りが特徴
高純度の木材パルプと合成物である酢酸から作られた半合成繊維です。
合成繊維に比べ水分率が高いので、静電気が少なく、又、ポリエステルやレーヨンに比べ比重が軽く、適度なハリ、コシがあります。
繊維断面にランダムな溝があるので、繊維間に隙間ができ、湿気を通しやすく清涼感のある肌触りが得られます。
レーヨン
■ 独特な光沢とドレープ性
化学繊維ではあるが、わが国で最も早く、植物繊維(セルロース)からできた再生繊維です。吸湿性、放湿性は化学繊維の中で最も高く、綿よりも優れています。
但し、濡れた時に強度が極端に落ちる事や、摩擦に弱く、弾性に欠しいので、ハリコシが無くシワになりやすいです。
しかしながら独特な光沢とドレープ性を兼ね備えていることから、特に婦人衣料に多く使用されています。又、衣料以外にもおむつやフィルター等にも不織布にして幅広く使用されています。
ポリノジック
■ シルクの様な光沢とドレープ性
木材の繊維を原料にして作られた再生セルロース繊維です。
一般的には、繊維重合度が450以上ある物がポリノジックと呼ばれています。
シルクの様な光沢とドレ-プ性があり、レーヨンと違いハリコシがあり、耐アルカリ性であり、又、堅牢で鮮明な色相は染色性が良いからです。
用途としてはブラウス、スポーツ、シャツ、スラックス等に多く使用されています。
キュプラ
■ シルクの様な風合と光沢
コットンリンター(綿花の種子を包む産毛状の短繊維)を原料とする再生セルロース繊維です。繊維断面が真円に近く、天然繊維の用なムラがなく、スキン層で多孔質なので発色性や吸放湿性に優れ、静電気の発生が少なく、シルクの様な風合と光沢を生み出します。天然繊維の優しさと化学繊維の機能性を兼ね備えています。
高級裏地を中心に、婦人肌着やアウターウェアー等にも多く使用されています。